【プロが解説】スッポン(ラバーカップ)の選び方は?和・洋式の種類と使い方についても紹介!
トイレが詰まってしまった場合、まず考えるのがスッポンの利用ですよね。
ただスッポンにも種類があり、トイレに合ったものを選択することが大事です。
とはいえ、
- 「スッポンの正しい選び方はあるの?」
- 「どのように使うのが正解?」
といった疑問を感じた人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、スッポンの選び方と和・様式の種類と使い方についてご紹介していきます!
スッポン(ラバーカップ)の正しい選び方は?
スッポン(ラバーカップ)は何でも良いわけではありません。
便器によって形状などに違いがあるため、適したスッポンを選ぶのが大事。
ここでは、スッポンの種類について分かりやすく解説していきます。
ではさっそく確認していきましょう!!
■スッポンには和式・洋式タイプの種類がある
スッポンは主に下記の3種類に分かれています。
- 和式トイレ・おわん型タイプ
- 洋式トイレ・突起付きタイプ
- 和・洋・節水トイレ・汎用タイプ
それぞれのスッポンの特徴についてみていきます。
①和式トイレ:おわん型タイプ
和式トイレの場合は、『おわん型タイプ』が最適。
ゴムの部分がドーム型になっており、内部が空洞となっているのが特徴です。
和式用のスッポンはよく見かけるタイプであり、学校やお店などでも配置されています。
このタイプは形状的にトイレだけでなく、キッチンや洗面所の排水口が詰まったときにも使用できます。
水トラブルでの利用用途も広いタイプですね。
②洋式トイレ:突起付きタイプ
洋式の場合は、『突起付きタイプ』が最適です。
和式用と似ている部分が多いですが、ゴムの内部が少し出っ張っているのが特徴。
ご存じのとおり、便器の形状は和式と洋式で違いがあります。
そのためスッポンも少し違う形状で、詰まりを改善できるように工夫しているんですね。
便器タイプに適したスッポンを使うことで、しっかりした効果を得られやすいです。
③和・洋・節水トイレ:汎用タイプ
スッポンには和式、洋式、節水タイプなど何でも使用できる『汎用タイプ』があります。
汎用タイプの場合はツバが備えられており、どのようなトイレでも隙間を埋めて活躍してくれます。
複雑な形のトイレでも使用できるので、汎用性が高いのが特徴。
今では節水型のトイレも増加しているため、汎用タイプのスッポンの需要も増えています。
■ラバーカップの大きさは?適正サイズについて
ラバーカップにはサイズがあり、「特大・大・小」という大きさに分かれています。
トイレのサイズに合わせて適正な大きさを選択できれば、よりスッポンの効果を得られやすくなるんです。
選ぶポイントは、排水口よりも大きいサイズのスッポンかどうか見極めること。
排水口より小さいカップだと隙間から空気が入るため、ゴム内部を真空状態にできません。
その場合、上手く詰まりを改善できないことがあるので注意が必要です。
ただ、あまりに大きい場合も真空状態が作れず、引っ張る力が弱くなることもあります。
サイズとしては大、または特大あたりを選んでおくのがオススメ。
まずは便器の排水口を確認して選択するようにしましょう。
スッポン(ラバーカップ)の正しい使い方を解説
続いてはスッポンの正しい使い方について確認していきます。
スッポンは正しい使い方をすることで、トイレ詰まりを改善しやすくできます。
どのような手順で行うことができるのか、内容や流れを分かりやすく解説していきます。
■水道の元栓を閉める
まずは水道の元栓を閉めるようにしましょう。
トイレが詰まっている状態で誤ってハンドルレバーから水を流してしまうと、便器から汚水が溢れてしまうことがあります。
汚水が溢れたら大惨事になりますね…。
止水栓や水道の元栓を閉めて水が流れないように対策を立てておくことが大事です。
トイレの水が流れずに便器から溢れてしまいそうな場合、あらかじめ灯油ポンプやバケツなどを用意して水をある程度移しておきましょう。
■スッポンを排水口と水平に設置
スッポンを排水口と水平になるように密着させます。
密着したのを確認したら、ゆっくりと押し込んでカップを凹ませます。
そして、勢いよく上にぐっと引っ張ることを2〜3回繰り返しましょう。
水が吸い寄せられて、詰まりを引っ張りだすことができます。
このようにしてスッポンを使用しましょう。
■上手に引くことが詰まりの解消に繋がる
スッポンを便器の中に入れて改善するときは、引っ張ることを意識するようにしましょう。
ついつい押すことを意識しがちですが、実はスッポンは引きが大事。
便器としっかり密着させてしっかり引っ張ることで、上手く水圧を利用できます。
スッポン(ラバーカップ)を使うときの注意点
スッポンを使うときの注意点も考慮しておくようにしましょう。
使用する際の注意を把握しておくことで、スムーズに作業を進められます。
主に注意するのは下記の2点。
- ゴム手袋・バケツ・雑巾などの準備をしておく
- 床や壁が汚れないように養生をする
上記の注意点について、もう少し深掘りして解説していきます。
■ゴム手袋・バケツ・雑巾などの準備をしておく
スッポンを使用する際はゴム手袋やバケツ、雑巾などの準備をしておくことが大事です。
汚水が手にかかってしまうこともあるため、清潔感を保ちたいなら手袋は必須。
とくに手に傷があった場合は、手袋をしっかり着用してください。
トイレの水が詰まって便器から溢れそうな状態なら、一度バケツで水を取り出しておくようにしましょう。
上のほうでも少し触れましたが、「汚水が溢れる」という悲惨な二次災害を防げます。
それでも床や便器周りに汚水が飛び散ってしまう場合もあります。
そんなときに活躍するのが雑巾。
雑巾を水に漬けて絞っておき、すぐに拭き取れるようにしておきましょう。
■床や壁が汚れないように養生をする
スッポンをで詰まりを改善するときに、水が飛び散る可能性が大きいです。
事前に養生しておくことで、床や壁が汚れることを防げます。
とくに賃貸物件の場合には養生をしましょう。
大き目のビニール袋などに穴を開け、そこにスッポンを通して使用することもできます。
床に水滴などが飛び散るのを防ぐために、使い捨てできる新聞紙などを敷いておく
上記の対策をするだけで汚れを軽減できます。
しっかり養生して汚れないように対策すると、後かたづけも楽になりますよ。
ラバーカップを使っても流れないときはどうする?
もしスッポンを使用しても流れない場合、プロの業者に相談してみましょう。
水まわりのプロに相談しつつ、詰まりを解消してみてください。
スッポンで解消させない場合、排水管に問題がある可能性もあります。
排水管が詰まると、住宅全体の排水に影響がでるので要注意。
詰まりが重症化すると、余計にお金がかかるので早めにプロに解決してもらいましょう。
スッポン(ラバーカップ)の選び方・使い方のまとめ
スッポンの選び方と使い方について内容を紹介してきました。
スッポンは和式と洋式に合わせた種類を選択して、正しい使い方で改善させましょう。
もし、詰まりが改善できないなら、プロの業者へ連絡して早めに対処してもらうようにしてください。
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